[III-90] 掘削発破を震源とする地震波干渉法による切羽前方探査の実用化について
キーワード:山岳トンネル、切羽前方探査、掘削発破、地震波干渉法、自己相関処理
筆者らが提案してきた切羽前方探査である連続SSRTでは,発破振動を複数の受振器で取得し数10発破のデータを蓄積してから処理する必要があり,結果が得られるまでにタイムラグが発生する.そこで,坑内測定装置の省力化と結果の即時性に着目し,地震波干渉法の導入を検討してきた.発破干渉法では,1つの受振点の振動データを自己相関処理することによって,発破地点(切羽)から発破毎に前方地山の反射イメージを得られることでき情報量が格段に多くなる.本報告では,現場で連続的に取得した約280発破の振動データを自己相関処理し発破干渉法の実用化を検証した事例について述べる.
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