令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

補強土(2)

座長:沢田 和秀(岐阜大学)

[III-156] 地下水が上昇した補強土壁の地震時変形メカニズムに関する考察

〇小林 睦1、小浪 岳治2、林 豪人2、三浦 均也3、林 大瑚1、近藤 綺楓1、笠田 龍輝1 (1.豊田工業高等専門学校、2.岡三リビック、3.豊橋技術科学大学)

キーワード:補強土、地震、地下水、遠心模型実験

補強土壁の耐震性は高いことが知られているものの,長期的な性能を評価するためには劣化シナリオを考慮した変形メカニズムを明らかにする必要がある。そこで本研究では,

供用期間の経過とともに排水機能が低下し,地下水位が高い状態にある補強土壁が地震動を受けたシナリオを設定し,一連の遠心模型実験を行った。その結果,地下水が高いだけでは崩壊に至らないことが分かり,支圧板の引抜けには補強領域外の地盤が剛性を失い場合であることが分かった。補強土壁の地震時被災例が多くないのは,切土部に施工されるケースが多いことから,このような条件を満たさないためであるといえる。

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