地域都市計画

[IV-121] 公共交通が医療費の地域差に及ぼす影響に関する研究

〇戸澤 貴志¹、中村 文彦³、田中 伸治³、有吉 亮³、三浦 詩乃² (1.横浜国立大学　大学院　都市イノベーション学府、2.東京大学　大学院新領域創成科学研究科、3.横浜国立大学　大学院都市イノベーション研究院)

キーワード：医療費の地域差分析、健康と交通

老年人口の割合は年々増加しており，社会の健康や医療，福祉への関心は今後より高まっていくと考えられる．健康の実現の一つの指標として医療費が挙げられるが，一人当たりの医療費は地域ごとの差が存在している．
そこで，医療費と公共交通に着目して，本研究は全国都市交通特性調査実施都市を対象に一人当たりの医療費の地域差の要因のうち公共交通がどの程度影響しているかを明らかにすることを目的とする．
重回帰分析の結果，人口一人当たりの医療費の要因として，公共交通の影響は他の影響に比べれば小さいことが分かった．また，公共交通の影響を需要側と供給側の二つの側面から分析した時，需要側の要因がより大きいことが分かった．