令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第IV部門

地域都市計画における災害リスクマネジメント

座長:奥村 誠(東北大学)

[IV-174] 高潮浸水を考慮した避難行動シミュレーションに基づく避難場所の有効性に関する研究

〇久保 栞1、吉田 秀典1、堀 宗朗2、市村 強3、M.L.L. Wijerathne3 (1.香川大学、2.海洋研究開発機構・数理科学・先端技術研究開発センター、3.東京大学地震研究所)

キーワード:避難行動シミュレーション、マルチエージェントシステム、浸水解析、OpenFOAM

近年,日本においては豪雨・高潮災害が多発しており,それによる甚大な被害が生じている.そこで本研究では,高潮発生時における浸水状況を考慮した避難行動シミュレーションを実施し,現行の避難場所評価を行うとともに,新たな避難場所の適地評価を行った.その結果,現行の避難場所のみでは多くの避難者が浸水に巻き込まれることが判明した.さらに,浸水解析より,浸水した避難場所の周囲も同様に深い浸水が生じており,在宅避難も困難であると考えられるため,避難場所を新たに配置して同様の避難行動シミュレーションを実施した.その結果,避難完了率は大幅に増加したため,避難者は適切な行動をとることが可能となったといえる.

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