令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第IV部門

航空・物流

座長:大窪 和明(東北大学)

[IV-11] 羽田空港を離発着する航空機の排熱・排ガスデーターベース構築および都市気象への影響調査

〇仲吉 信人1、小野村 史穂1、近藤 慧史1 (1.東京理科大学)

キーワード:領域気象シミュレーション、人工排熱、都市気候、拡散過程

本研究は羽田空港を離着陸する航空機による排熱と排ガスの排出量の実態について実運用をできるだけ考慮したデータベースを構築し、その排出データを使用した気象シミュレーションを通じて、周囲の都市環境に対する航空機の影響調査を試みる。航空機排熱による地上気温の昇温は23区平均で最大で0.2 K程度であり、その他の人工排熱由来(産業+家庭+自動車排熱)のものより低かった。一方、航空機排熱により大気境界層高度は最大100 m近く上昇していた。大気境界層は乱流混合が盛んな層であり、排熱が大気で稀釈された結果、地上気温の上昇が抑制されたと考えられる。

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