令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第IV部門

PI・都市・地域計画

座長:泊 尚志(東北工業大学)

[IV-75] 住民移転の現物補償と金銭補償の選択を分けたものは何か-ラオス国ナムナップ1水力発電所の開発に関わる少数民族「モン族」の移転-

〇筒井 勝治1、冨岡 健一 (1.関西電力)

キーワード:ラオス、水力開発、移転、少数民増、意思決定プロセス

ラオスのナムニアップ1水力発電所の開発に関わる少数民族「モン族」550世帯3,500人の移転に際し,多くの住民が事業者が開発した移転地ではなく,自主移転を選択した.移転交渉を通じて住民の声を聞くことや移転後のインタビュー,文献調査等により住民がそれぞれの選択に至った経緯や,住民の言葉に現れない真意を探った.これにより、事業者の用意したプログラムが妥当だったのか,柔軟性があったのかを評価することになり,またそれに続く移転した住民へのフォローアップの方向性を見出し易くなる.さらに,同種の移転補償に対しても,より住民側に立ったプログラムの策定と実施に繋がると期待される.

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