令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

物性(1)

座長:高橋 駿人(東京理科大学)

[V-39] 高濃度CaCl₂水溶液がコンクリートの圧縮強度の発現におよぼす影響の検討

〇佐久間 活機1、原田 健二1 (1.木更津工業高等専門学校)

キーワード:練混ぜ水、蒸気圧降下、保水性、CaCl₂、水和反応

養生の効率化に資するために,CaCl₂水溶液を練混ぜ水として用いた乾きにくいコンクリートの保水性,水和反応の速度,圧縮強度の発現についてを実験的に検討した.実験結果よりCaCl₂水溶液を練混ぜ水として用いたモルタルは保水性がよくなり,保水性の向上に伴い養生条件による強度増進の差が小さくなり,特に水分の逸散が少ないものは封かん養生と気中養生での圧縮強度の差ないことが明らかになった.また,水和反応が速くなり,それに伴い初期強度の発現が速くなり,その後強度増進が緩やかになり飽和濃度を除いて材齢28日強度に差がなくなることが明らかになった.

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