令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

耐久性一般(3)

座長:前原 聡(東急建設)

[V-166] 変状が生じた表面被覆施工コンクリートにおける防水・防食効果と補修方法

〇鈴木 浩明1、鶴田 孝司1、上原 元樹1 (1.鉄道総合技術研究所)

キーワード:水分浸透、鉄筋腐食、自然電位、表面被覆、塗膜劣化

表面被覆は,構造物の耐久性回復や向上を目的とし,コンクリート表面へ施工する.しかし,供用後に表層剥離等の変状が認められる場合があるが,これらの変状箇所に水掛かりが作用した場合,構造物に与える影響等が明確でないといった課題がある.そこで,変状を模擬した試験体を水分作用環境に供し,変状が防水効果と鉄筋腐食に与える影響や,鉄筋腐食を抑制する省工程な補修方法について検討した.その結果、短期の水掛かりに対して表層剥離やふくれが生じても一定の防水効果を持つことがわかった.また,塗膜割れと鉄筋に到達するひび割れが躯体に生じた場合に鉄筋は腐食傾向となるが,省工程な補修により腐食を抑制できることがわかった.

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