令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

耐久性一般(3)

座長:前原 聡(東急建設)

[V-168] 鉄道RC高架橋の実態調査に基づく剥落への雨掛かりとコンクリートの品質の影響

〇田畑 勝幸1、石橋 奈都実1、轟 俊太朗1、田所 敏弥1 (1.公益財団法人 鉄道総合技術研究所)

キーワード:鉄道RC高架橋、雨掛かり、水結合材比、剥落、鋼材腐食深さ、年合計降水量

これまでの実構造物の調査により、雨掛かりがある場合は鉄筋腐食による剥落が生じやすいことが明らかとなっている。ここで、雨掛かりの影響は、降雨の量や部材毎の雨の掛かりやすさで異なる。また、雨掛かりによる鉄筋腐食への影響もコンクリートの品質によって異なることが考えられる。そこで、本論文では、降雨の量として年間合計降水量に着目し、雨掛かりと品質の異なる鉄道RC高架橋2基の実態調査を実施し、剥落への影響を検討した。その結果、雨の掛かりにくい部材では品質や降水量に関わらず剥落は生じず、雨の掛かりやすい部材では、降水量や品質により剥落するかぶりの値が大きくなることを示した。

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