令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

プレキャストコンクリート(2)

座長:廣井 幸夫(IHIインフラシステム)

[V-233] 孔あき鉄筋定着鋼板を用いた桟橋鋼管杭の杭頭接合方法に関する交番載荷実験

〇石塚 新太1、池野 勝哉1、又吉 重克1、前田 一成1 (1.五洋建設)

キーワード:プレキャスト、桟橋上部工、杭頭接合、交番載荷、孔あき鉄筋定着鋼板

桟橋上部工のPCa化では,鋼管杭とPCa上部工との接合方法が技術課題である.港湾分野では上部工に杭径以上の鋼管杭を挿入する方法AをベースとしたPCa構造が多い.道路分野では中詰め補強鉄筋を介して鋼管杭と上部工を接合する方法Bが用いられている.方法B をPCa化した桟橋へ適用するには,鉄筋干渉の観点から工夫が必要である.そこで著者らは杭頭部付近の配筋を簡素化するため「孔あき鉄筋定着鋼板」を用い,方法Bをベースとする新しいPCa上部工の接合方法を考案し,正負交番載荷実験を実施した.曲げ耐力,変形性能,杭頭固定度の観点から方法B現場打ちと比較して同等以上の性能を有することを確認した.

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