令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

鋼材腐食(1)

座長:高谷 哲(京都大学)

[V-171] 塩化物イオン濃度と水酸化物イオン濃度の比が異なるモルタル供試体の電位

〇中村 文香1、徳光 卓1、佐々木 崇2、七澤 章2 (1.富士ピー・エス、2.デンカ)

キーワード:脱塩、電位、塩化物イオン、水酸化物イオン

脱塩はコンクリート中の鋼材を陰極としコンクリート表面に電解質溶液と陽極を設置し通電することで,アニオンである塩化物イオンをコンクリートから電気的に排出する工法である.アニオンによる不動態の破壊は鋼材周囲の水酸化物イオン濃度の影響を強く受けることが知られており,塩化物イオン濃度単独では定まらない.そこで,脱塩後に残留するイオンが及ぼす影響を知るため,塩化物イオン濃度と水酸化物イオン濃度の比を変えた供試体を作成し,電位の測定を実施した.供試体の[Cl]/[OH]が小さくなるとともに,電位が高くなる傾向が見られたが,一部の供試体では電位のばらつきが見られた.

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