セメント系舗装(1)

[V-286] 不同沈下を考慮したCRC 版の応力解析におけるせん断伝達モデルの検討

〇泉尾 英文¹、佐藤 良一²、亀田 昭一³、吉本 徹¹ (1.セメント協会、2.広島大学名誉教授、3.ニチレキ)

キーワード：連続鉄筋コンクリート舗装、ひび割れ幅、段差、せん断伝達、せん断ひずみ、FEM

盛土の不同沈下を考慮した設計法を確立するために、路盤とコンクリート版の剥離・接触を考慮した CRC版の応力解析の枠組みの構築を試みてきた。構築した解析モデルでは、CRC版の横ひび割れにおいて、骨材のかみ合わせによるせん断伝達特性を考慮している。本報では、そのせん断伝達モデルの入力値による解析結果への影響を評価し、解析モデルおよび入力値の妥当性について検討を行った。その結果、コンクリート版に発生する応力への影響は、ひび割れ部における骨材のかみ合わせ開始時期の設定が大きく影響すること、かみ合わせ後のせん断剛性の入力値による影響は小さいことが確認された。