[V-318] コンクリート中鉄筋のアノード分極特性に関する実験的検討
キーワード:腐食試験装置、アノード分極曲線、不動態、孔食電位、ターフェル勾配、塩化物イオン量
RC構造物の予防保全的な維持管理を行うためには,進展期までの腐食進行予測が不可欠である.既往の研究では,コンクリート中鉄筋の分極曲線を測定することで,腐食挙動の評価が試みられた.しかし,鋼材表面の腐食環境条件に不明な点が多く腐食挙動を定量化するまでには至らなかった.そこで,コンクリート中鉄筋表面の環境を操作可能な装置を作製し,モルタル中鉄筋のアノード分極特性の把握を試みた.その結果,不動態維持電流密度は30nA/cm2程度,ターフェル勾配は310mV/decade程度となった.また,孔食電位はCl-濃度の増加に伴い卑化し,Cl-濃度が6~8kg/m3程度で不動態は破壊に至ると考えられる.
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