令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

補修・補強(構造)(1)

座長:小林 薫(JR東日本コンサルタンツ)

[V-337] PC箱桁橋の下床版ハンチ内部のPC鋼棒に適用可能な排気チューブ挿入兼補修材再注入孔の形成実験

〇鴨谷 知繁1、深川 直利1、池田 政司1、白水 祐一1 (1.株式会社ピーエス三菱)

キーワード:PC橋、PC鋼棒、グラウト再注入、大規模修繕、補修、箱桁

高速道路の特定更新事業等でPC鋼棒を有するPC箱桁橋へのグラウト再注入が検討されている。支間中央部近傍では構造上重要性の高いPC鋼棒の多くが下床版ハンチ部内部に多列多段配置となる同橋では、多数のPC鋼棒がグラウト注入孔削孔の困難さから補修の適用対象外となるという課題がある。そこで本検討では、実際のPC箱桁橋の下床版ハンチ部を再現した実物大試験体を製作し、外径2.5mmの排気チューブ挿入兼グラウト注入孔の斜めドリル削孔による形成について検討した。その結果、本技術は施工可能であり、特に難度の高い4列配置の奥側やハンチ内部のPC鋼棒に対しても適用性があることがわかった。

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