令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

補修・補強(構造)(1)

座長:小林 薫(JR東日本コンサルタンツ)

[V-340] PC橋における断面欠損による応力再分配の影響

〇伊川 嘉昭1、橋本 史幸1、宮田 弘和2、鈴木 裕司2 (1.NEXCO西日本コンサルタンツ、2.西日本高速道路)

キーワード:PC箱桁橋、塩害、断面欠損、はつり、応力再分配、FEM解析

桁内に引き込んだ排水管の破損による漏水が原因で下床版に広範囲の浮き・剥離が発生したPC箱桁橋を対象に,浮き・剥離や補修による断面欠損が構造安全性等に与える影響についてFEM解析で検証した。その結果、1)下床版の断面欠損で応力はウエブにも再分配されること,2)下床版が広く全厚で欠損する場合,ウエブに局部的な応力集中による座屈の危険性があるため,支保材の設置や応力低減のための構造改良等の対策を講じる必要があること,3)下床版をはつり断面修復する場合,断面修復部だけでなく,健全な床版部も応力開放で無応力状態となる箇所が発生するため,プレストレスを回復する対策を講じる必要があること,を確認した。

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