プレストレストコンクリート(1)

[V-354] Experimental study on the effect of nut seating surface on the axial force introduction of PC steel bar by torque

〇Takeshi Yamamoto¹, Hisako Kobayashi¹, Yoshimi Hosokawa¹ (1.East Japan Railway Company Frontier Service Development Laboratory)

Keywords:torque, axial force, PC steel bar, friction of nut seating surface

プレストレストコンクリート技術の適用を促進するうえで、例えばトルクによりナットを締付けて行うような簡易なプレストレス導入方法は有用である。本稿ではナット座面の状態が締付トルクと導入プレストレスの関係に与える影響を明らかにするために、ナット座面の摩擦抵抗に着目して種々の座面状態を設定し、締付によるPC鋼棒軸力導入試験を行った。試験の結果、座面の摩擦力の大きさによりトルク係数が大きく変化した。特に、座金とナット接触の場合と、座金とナットの間にテフロンシートを挟んだ場合では、トルク係数に約2倍の差が見られた。また、試験を行った範囲では、締付トルクと導入軸力の関係は比例関係となった。