令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

プレストレストコンクリート(1)

座長:曽我部 直樹(鹿島建設)

[V-356] PC橋のウェブに発生したひび割れの原因推定

〇北ノ園 久光1、東田 典雅1、清水 俊吾1、市川 翔太2 (1.ネクスコ東日本エンジニアリング、2.東日本高速道路)

キーワード:コンクリート構造、プレストレストコンクリート、骨組解析、FEM解析、ひび割れ、構造物診断

供用18年が経過したPCラーメン橋において、桁断面変化点付近の下床版およびウェブの一部分に断面方向のひび割れが多数、下床版には幅1.0mmの貫通ひび割れが発生していることから、原因推定を目的とした現地調査、骨組解析およびFEM解析を実施した。その結果、本橋に発生した下床版のひび割れは、脚高が低く耐震補強されたラーメン橋脚の強い拘束力と、PC鋼材定着部からの局部応力の影響により発生したものと推定でき、またウェブのひび割れは、下床版に貫通ひび割れが発生し、応力の再分配によりウェブへ進展したものと推定できた。本事例を通して今後の同種変状発見の一助にしていただきたく報告をするものである。

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