令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

防食(2)

座長:皆川 浩(東北大学)

[V-326] 重要な構造物を支える鋼製基礎杭に適用した電気防食工法の紹介

〇久野 泰史1、馬場 徹1、八角 利正1、宮原 隆1、岡吉 慎太郎2 (1.ナカボーテック、2.広島市)

キーワード:基礎杭、電気防食

国の重要文化財に指定された広島平和記念資料館に対して免震工事が行われた.建屋を支える土中の鋼製基礎杭は,土壌環境が不均一であることから予想を上回る腐食が生じるリスクがある.このため,長期間確実に腐食を抑制可能な電気防食工法が採用された.施工において,他業種との錯綜による工程圧迫の懸念や鋼製基礎杭の仕様変更等があったため,電気防食システム全体の再検討を実施した.電極設置方法を変更させたことによる工法変更,FEM解析による防食効果の均一化を図る電極配置の検討,さらには全体的な電流分布の改善検討を実施した.これらの検討によって,工期内での安全な施工ならびに十分な防食効果を確認することができた.

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