補修・補強（構造）(2)／曲げ

[V-346] 各種上面打替とCFRPによるRC床版の曲げ補強に関する実験研究

〇柴崎 晃¹、原田 拓也¹、長谷 俊彦¹、大垣 賀津雄²、星名 誉紀²、赤江 信哉³、石田 学³ (1.株式会社高速道路総合技術研究所、2.ものつくり大学、3.太平洋マテリアル株式会社)

キーワード：RC床版、上面増厚、上面打替、高強度モルタル、CFRPシート、SFRC

RC床版の防水工は床版上面からの水などの劣化因子の侵入を防止するために重要であり，その長期的な性能を確保するためには，基盤となる床版の健全性や床版表面の不陸調整材料が必要である．
本研究では，床版表面に施工する不陸調整材料として高強度材料を使用した場合の補強効果，さらにCFRPによる補強効果を確認するために，試験体を作成し静的曲げ載荷実験を実施した．
実験の結果，高強度材料による上面補強により鉄筋降伏荷重が20%程度，さらにCFRPシートによる下面補強により50%以上向上することが確認された．最大荷重については，水平せん断による補強層のはく離が発生し，通常のRC床版と同程度にとどまった．