令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

非破壊試験法(1)

座長:村上 祐貴(長岡工業高等専門学校)

[V-369] 水平ひび割れ面の空隙割合が弾性波の多重反射挙動に及ぼす影響に関する検討

〇安井 和也1、中尾 優文1、鈴木 真1、寺澤 広基1、鎌田 敏郎1 (1.大阪大学)

キーワード:衝撃弾性波法、水平ひび割れ、空隙割合、RC床版、周波数特性

実橋RC床版に対して衝撃弾性波法を適用した場合,水平ひび割れが検出できないことがある.この要因の一つとして,実構造物では,水平ひび割れの上側と下側のコンクリートが部分的に接触している可能性が考えられる.そこで,本研究では水平ひび割れ面の空隙割合が弾性波の多重反射挙動に及ぼす影響を解析的に検討した.その結果,空隙割合が大きくなると,水平ひび割れ面までの深さに相当する縦波共振周波数でピークを確認できた.ただし,空隙割合が大きくなるにつれて,版厚に相当する縦波共振周波数が低下する傾向が得られた.また,空隙の配置は周波数スペクトルに若干の影響を及ぼすことが分かった.

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