令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

維持・修繕(舗装)(1)

座長:中村 博康(NIPPO)

[V-507] 3次元FEMに基づくコンクリート舗装横断目地の耐久性向上に関する一考察

〇大庭 健太郎1、大脇 真也2、西澤 辰男3 (1.ネクスコ東日本エンジニアリング、2.高速道路総合技術研究所、3.石川工業高等専門学校)

キーワード:コンクリート舗装、横断目地、ダウエルバー、FEM解析

コンクリート舗装の横断目地において,鉄筋(ダウエルバー)が破断する損傷事例が報告されており,そこでは腐食による鉄筋の断面欠損や目地直下路盤の隙間が確認されている.そこで,減肉や空洞状態をモデル化してFEM解析を行い,ダウエルバーに及ぼす影響を検証した.その結果,減肉・空洞が一定規模まで進行すると,ダウエルバーに作用する曲げ応力度が減肉・空洞が無い健全な状態と比較して約18倍に増加することを確認した.したがって,ダウエルバーに耐食性に優れる材料を採用することと,目地直下にエロージョンしにくいアスファルト中間層等を舗設することで減肉・空洞の発生を防止し,横断目地の耐久性を向上させることを提案する.

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