耐震補強(1)

[V-595] 実規模RC部材を対象としたあと施工せん断補強効果に関する検討（その2）～解析検討～

〇宍倉 佳浩¹、渡辺 和明¹、小松 怜史²、横田 克哉³ (1.大成建設、2.電力中央研究所、3.関西電力)

キーワード：実規模RC部材、あと施工せん断補強、三次元非線形FEM解析、離散鉄筋モデル

原子力発電所屋外重要土木構造物の耐震性能照査指針の拡充を目的としたセンター共研の一部として，三次元RC非線形解析の精度検証のためのベンチマーク実験が行われた．この実験より，大断面でのあと施工せん断補強鉄筋の適用性が確認された．本研究では，せん断破壊型のN-1とあと施工せん断補強鉄筋を追加したP-1について，汎用解析コードDIANA10.3を用いた事後解析を実施した．その結果，前川モデルを適用したコンクリート要素と離散鉄筋要素を用いることで，両ケースの実験結果を概ね再現することができた．特に，P-1の解析結果からは，あと施工せん断補強鉄筋によるせん断補強効果を数値解析的に確認することができた．