令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

アルカリシリカ反応

座長:前島 拓(日本大学)

[V-181] 異なる環境ごとの亜硝酸リチウムによるASR抑制効果の検討

〇下村 克哉1、李 春鶴1、江良 和徳2、峯松 昇司3 (1.宮崎大学、2.極東興和、3.井上建設)

キーワード:亜硝酸リチウム、圧入量、相対湿度、温度、長さ変化

近年,ASRによる劣化損傷が注目されており,補修工法として亜硝酸リチウムの内部圧入工法が実用化されてきている.本研究では,各環境における適切な亜硝酸リチウム圧入量を把握することを目的とし,モル比(Li+/Na+)が0.4,0.8,1.2の3つの内部圧入量を用いて,温度や相対湿度が異なる各環境における長さ変化率及び質量変化率の測定を行った.その結果,相対湿度70%環境では,初期に亜硝酸リチウム圧入よる水分の増加に伴い若干ASRを促進するものの,その後抑制効果を発揮し,モル比1.2で最も抑制効果が得られた.相対湿度90%環境においても,水分供給量が大きいためモル比1.2で最も抑制効果が得られた.

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