[V-551] 電気化学的脱塩工法適用後14年が経過したPCT桁の追跡調査
キーワード:塩害、電気化学的脱塩工法、PCT桁、自然電位測定、補修効果
本論文は、電気化学的脱塩工法適用後、14年が経過したPCT桁の現状を報告したものである。対象橋梁は、竣工後54年が経過するPC単純ポストテンション方式T桁であり、塩害による再劣化が著しく、竣工後40年において電気化学的脱塩が実施された。本調査の結果、電気化学的脱塩工法を適用した径間は、電気化学的脱塩工法を適用していない隣接径間に比べ、塩害による再劣化損傷は少なく、電気化学的脱塩工法の補修効果が確認された。一方、コンクリート中の塩化物イオン濃度は、脱塩直後の数値より上昇傾向にあり、対策の耐久性を評価するため塩化物イオンの濃度の推移について今後検討を行う必要がある。
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