令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

塩害(2)/凍害(1)

座長:子田 康弘(日本大学)

[V-554] 新設橋100年供用を目標とした塩害実態調査に基づく凍結防止剤散布量の一考察

〇松村 翔1、張 海洲1、則竹 義辰1 (1.エイト日本技術開発)

キーワード:凍結防止剤散布量、長寿命化、塩害、塩化物イオン含有量、塩害実態調査

山間部橋梁の塩害の主要因には、凍結防止剤中の塩化物ナトリウムがある。塩害調査は一般に実橋試験片の深さ方向の塩化物イオン含有量により将来予測・措置が講じられる。長寿命化の観点から、架橋環境に応じた新たな塩害評価指標等の作成、その指標に基づく新設橋の設計が望まれている。本考察は、①既設コンクリート橋の塩化物イオン分布特性の把握、②新設PC橋の塩害評価指標作成のための試算を目的とし、対象5橋の塩害実態調査の結果に基づき、フィックの拡散方程式の解を用いて桁表面塩化物イオン含有量を同定、凍結防止剤散布量との回帰分析を行い、「新設橋100年供用とした凍結防止剤散布量の上限値」の試算を行った。

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