[V-598] Evaluation of seismic reinforcing method considering the type of destruction.
Keywords:Viaduct seismic reinforcement
本稿で対象とする構造物は,2層式の2方向ビームスラブ高架橋であり,当該柱のある下層は地下利用を考慮した土留付き柱となっており,同一柱断面でも上部下部で断面寸法が異なる構造となっている.隣り合う2面のみ露出している状況であることから,従来の鋼板巻き補強を行うには,土留め壁の撤去および,背面土の掘削が伴い,コストが増大することが懸念されていた.そこで今回,柱下部がせん断先行破壊型であっても,地震時に損傷しないことを確認することで,所要の耐震性能を判断できると考え,柱上部のみ補強し,曲げ破壊型に移行させ,1,500galを確保したうえで,柱下部がせん断破壊しないことを確認し,設計を行った.
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