令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

耐震補強(2)/耐震

座長:松本 浩嗣(北海道大学)

[V-598] 破壊形式を考慮した耐震補強工法の検討

〇小笠原 賢1、内田 祐人1 (1.東日本旅客鉄道株式会社)

キーワード:高架橋耐震

本稿で対象とする構造物は,2層式の2方向ビームスラブ高架橋であり,当該柱のある下層は地下利用を考慮した土留付き柱となっており,同一柱断面でも上部下部で断面寸法が異なる構造となっている.隣り合う2面のみ露出している状況であることから,従来の鋼板巻き補強を行うには,土留め壁の撤去および,背面土の掘削が伴い,コストが増大することが懸念されていた.そこで今回,柱下部がせん断先行破壊型であっても,地震時に損傷しないことを確認することで,所要の耐震性能を判断できると考え,柱上部のみ補強し,曲げ破壊型に移行させ,1,500galを確保したうえで,柱下部がせん断破壊しないことを確認し,設計を行った.

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