令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

耐震補強(2)/耐震

座長:松本 浩嗣(北海道大学)

[V-601] 繰返し荷重を受けるRC部材の新たな鉄筋座屈抑制法に関する検討

〇上田 尚史1、中村 光2、三浦 泰人2 (1.関西大学、2.名古屋大学大学院)

キーワード:座屈抑制、内部ひび割れ、UHP-SHCC、被覆鉄筋、正負交番載荷

RC柱部材では,過大な地震荷重に対して所要の変形性能を確保するために帯筋が密に配筋され,しばしば過密配筋の問題が生じる.一方,繰返し荷重を受けるRC部材の座屈は,軸方向鉄筋から生じる水平ひび割れが起点であることが指摘されており,当該ひび割れの進展を抑制することで,座屈発生を遅らせられることが確認されている.本研究では,新たな鉄筋の座屈抑制法として,超高強度ひずみ硬化型モルタルを用いて軸方向鉄筋を被覆する方法を考案し,それが繰返し荷重を受けるRC部材の座屈挙動に及ぼす影響を検討した.その結果,限られた範囲ではあるもの,提案手法は従来の横方向鉄筋による方法と概ね同程度の座屈抑制効果を示した.

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