令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

せん断・ねじり/破壊力学

座長:高橋 良輔(秋田大学)

[V-644] せん断補強筋のないRCはりのせん断抵抗機構に基づく繰返し載荷後の残存せん断耐力と破壊形態に及ぼす作用荷重の影響に関する一考察

〇山田 雄太1 (1.日本大学)

キーワード:RCはり、せん断抵抗機構、疲労、残存せん断耐力

鉄筋コンクリートはりにおけるせん断疲労現象の解明を目的としてせん断抵抗機構に着目し,作用荷重が繰返し載荷後の残存耐力と破壊形態に及ぼす影響の解明を試みた.静的載荷実験により妥当性を確認したモデルを用いて有限要素解析を行った結果,上限荷重がビーム機構の静的耐力を上回る場合,荷重振幅がはりにおける静的耐力の16%程度で繰返し回数が比較的小さい2000回の領域においても残存耐力は静的耐力に対して低下し,破壊形態も変化することを明らかにした.ビーム機構の残存耐力は上限荷重の大きさに依らず一定であるのに対し,アーチ機構の残存耐力は上限荷重比が20%程度以下の範囲においても著しく低下することを確認した.

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