令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

非破壊試験法(3)

座長:大野 健太郎(首都大学東京)

[V-390] 高周波帯域における電磁場応答を用いた鋼材腐食の検出に関する基礎検討

〇谷 春葉1、梅谷 晃大1、寺澤 広基1、服部 晋一1、鎌田 敏郎1 (1.大阪大学大学院 工学研究科 地球総合工学専攻)

キーワード:鉄筋腐食、高周波交流磁場、コンクリート構造物、非破壊検査

コンクリート中の鋼材腐食は,構造の安全性や耐久性の低下を招き,その他の劣化現象の発生にもつながることから,腐食状況を適確に評価することが非常に重要である.本研究では,腐食発生のごく初期段階における腐食生成物の生成状況を非破壊で評価するための新しい手法を検討した.基礎実験として,部分腐食を有する丸鋼に高周波交流磁場を作用させ,その電磁場応答を計測した.本手法では,高周波の交流磁場を作用させることで得られる表皮効果と,試験体の腐食の有無による計測結果の差に着目した.結果,鋼板が腐食部分を有する場合には健全な状態と異なる電磁場応答を示し,減肉部分の付近でその差が大きく変化することが確認できた.

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン