構造物調査・診断(1)

[V-656] 数値解析によるRCT桁橋の残存耐荷力および構造特性同定の可能性の検討

〇豊福 晋ノ介¹、山口 浩平² (1.長崎大学大学院工学研究科総合工学専攻、2.長崎大学大学院工学研究科システム科学部門)

キーワード：構造特性同定、RCT桁橋、数値解析、現場載荷試験

現在の橋梁定期点検近接目視では、損傷や腐食等の材料劣化や外観変状がわかるのみで、通行止めや補修の必要性を明確に判断するのが難しい現状にある。この解決方法として、構造特性同定の提案を行う。これは、実験と解析の両手法から得られたデータを分析・比較することによって、橋梁の現状を調べるという方法である。本研究では、RCT桁橋を対象として実験および解析を行い性能リスク評価を行った。その結果、老朽化し鉄筋露出している橋梁であったが、現在の設計荷重と比較をしても、鉄筋降伏荷重までに十分に余裕がある範囲であることから十分に安全な設計であることがわかった。