令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

劣化予測/維持管理(1)

座長:審良 善和(鹿児島大学)

[V-569] 漏水に伴うコンクリート中のカルシウム溶出現象の分析(1)―水和反応の進行度と試料サイズの違いによる影響の検討―

〇川島 健人1、木村 定雄2、大嶋 俊一2、弘光 太郎3 (1.金沢工業大学大学院、2.金沢工業大学、3.佐藤工業)

キーワード:カルシウム溶出、漏水、キレート滴定、覆工コンクリート、水和反応

矢板工法で施工されたトンネルは,漏水が多いといった特徴がある.この漏水部からカルシウムが溶出し,コンクリートが脆弱化すると考えた.既往の研究では,キレート滴定により,セメントペーストからのカルシウム溶出を確認してきた.本文ではこのキレート滴定において,水和反応の進行度および試料のサイズが結果に及ぼす影響を確認することで,キレート滴定の有効性を検討する.実験にはサイズの異なる試料と,材齢が異なる試料を用いた.結果として,試料サイズが異なっていても,結果に影響がないことがわかった. また,水酸化カルシウム量がカルシウム溶出に影響していると考察した.

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