令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

維持管理(2)

座長:岡崎 慎一郎(香川大学)

[V-585] 素地に錆を残して補修塗装を行った耐候性鋼橋梁の4年経過報告

〇米原 みさと1、古川 清司1、石川 恭史1 (1.西日本高速道路エンジニアリング四国株式会社)

キーワード:耐候性鋼橋梁、補修塗装、環境遮断性塗装、追跡調査

耐候性鋼橋梁では,漏水や湿潤状態となる地山近接箇所で桁にうろこさびや層状剥離を起こすことがあり,部分補修として重防食塗装を行ってきた。しかし,素地調整によるさびの除去が難しく,補修塗装後,早い段階で塗膜に劣化・損傷が発生する事例が見られた。そこで,さびが残った状態でも耐久性の高い塗装を得るため,複数の塗装工法で室内試験(温水60°浸せき試験)を行い,環境遮断性の高い塗装が有効であると確認できた。この結果を受け,環境条件の厳しい実橋で素地調整と塗装種別を替え試験施工を行い,追跡調査を実施してきた。4年が経過した現在の状況を報告し,有効な予防保全の一工法として提案するものである。

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