物性(2)

[V-49] セメント硬化体中の水分移動に関する温度勾配と含水率勾配の相互作用に関する検討

〇長尾 匠¹、内海 秀幸² (1.千葉工業大学 大学院、2.千葉工業大学　創造工学部　都市環境工学科　教授)

キーワード：セメント硬化体、拡散係数、不飽和、非等温、吸着等温線

セメント硬化体のような多孔質体内部の水分移動は含水率勾配や温度勾配を駆動力とした複雑な現象である。本研究では、不飽和状態、かつ、非等温下でのセメント硬化体を対象とし、著者らの一人が提案した吸着等温線モデルを用いて定式化された拡散係数を利用し、温度勾配と含水率勾配のそれぞれを駆動力とする水分移動の相互作用に関する基礎的検討を行う。その結果、温度勾配と含水率勾配を駆動力とする水分移動の相互作用に関する基礎的な特性が確認できた。