令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

物性(2)

座長:轟 俊太朗(鉄道総合技術研究所)

[V-52] せき板表面の撥水性が微細径を含む表面気泡に与える影響に関する一考察

〇吉田 祐麻1、渡邉 賢三1、石田 哲也2、山門 健人2 (1.鹿島建設株式会社 技術研究所 土木材料グループ、2.東京大学大学院 工学系研究科)

キーワード:熱可塑性樹脂シート、表面気泡、表面気泡の直径、表面気泡の個数、静的接触角

コンクリートの表面気泡は表層品質の指標の一つであり,コンクリート構造物の耐久性に影響すると考えられている。表面気泡面積率は,せき板表面の撥水性が高いほど低減することが確認されているが,目視判別可能な直径1mm より小さい直径を有する気泡の影響を考えていない.最小0.04mmの直径を有する表面気泡まで観測し分析した結果,せき板表面の撥水性が高くなるほど表面気泡面積率が小さくなるのは,表面気泡の個数が低減するためであることが示唆された。表面気泡の平均直径も撥水性が高いほど小さくなるものの,ある直径の表面気泡を選択的に低減させてはいなかった。

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