[V-159] C-S-Hの硫酸イオン収着性状に及ぼすC/S比および共存アルカリ種の影響
キーワード:DEF、C-S-H、硫酸イオン収着、C/S比、アルカリ
本研究は,DEF膨張劣化の発生に関わるC-S-Hによる硫酸イオンの収着現象に,C-S-HのC/S比および共存アルカリ種が及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.C/S比の異なる合成C-S-Hに,Na2SO4およびK2SO4をそれぞれ用いて収着試験を行い,硫酸イオン収着量および収着後の固相組成を評価した.その結果,いずれの溶液を用いた場合でも,高C/S比のC-S-Hほど硫酸イオン収着量が増大した.収着した硫酸イオンは,Na+存在下で比較的高硫酸イオン濃度の場合には二水石こうとして,またK+存在下で高硫酸イオン濃度の場合には,主としてシンゲナイトとして固相に固定されることを明らかにした.
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