情報化施工(3)

[VI-1092] トンネル内外における車両位置検知システムの開発

〇桑島 奨¹、森本 直樹¹、女賀 崇司¹、藤原 大輔¹ (1.鹿島建設（株）)

キーワード：トンネル、屋内測位、位置検知、Wi-Fi、ビーコン、運行管理

トンネル工事は，坑内で常に複数の大型車両が稼動しており，これらがすれ違う際には決められた位置で待機するなどの安全対策がとられ，互いの位置関係を正確にリアルタイムで把握することは効率性と安全性の面で重要となる．しかし，非GNSS環境下では移動車両を正確に測位する技術は確立できておらず，運行管理には坑内外で別のシステムが用いられる等の課題があった．そこで，坑内外における車両位置をシームレスに測位し，車両運行状況の一元管理を行うシステムを開発した．現場での実証試験の結果，トンネル内における測位誤差は88.5%の確率で25m以内に収まり，トンネル現場での車両運行管理に必要な精度を満たすことを確認した．