令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

山岳トンネル(11)

座長:手塚 仁(熊谷組)

[VI-683] 付加体地質におけるトンネル掘削の進め方

〇中野 綾太1、松原 健1、古澤 剛1、浅井 秀明1 (1.前田建設工業)

キーワード:付加体、前方探査、NATM、メランジュ、削孔検層、TSP

付加体地質でのトンネル掘削では岩種岩相は目まぐるしく変化するため,地質縦断図を基に掘削を進めることは信頼性に欠ける.またトンネル上部には牧野植物園や竹林寺と言った県内外の観光客が訪れる公園区域があるため,適切な支保パターンの変更及び補助工法の要否をタイムリーに判断し,遅延なく進めることが課題となった.そこでDRISSと呼ばれる既存の削孔機を用いて穿孔データを自動収録図示化する前方探査と,TSPと呼ばれる少量の発破により発生した弾性波から弾性波速度分布図を作成する前方探査を行うことで,複雑かつ硬軟に富む地質を読み取り,適切な支保パターンの変更及び補助工法の要否をタイムリーに判断することができた.

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