令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

設計技術(2)

座長:小谷 龍矢(清水建設)

[VI-55] 鋼単純上路式トラス橋と連続コンクリート橋の掛け違い部に着目した耐震補強検討

〇鈴木 理絵1、井尾 伸太郎1、冨 健一1、新井 雅之1 (1.パシフィックコンサルタンツ)

キーワード:耐震設計、鋼単純上路式トラス橋、掛け違い部、桁衝突、非線形動的解析

2011年東北地方太平洋沖地震や2016年熊本地震では,主桁とパラペットが衝突する事例が複数の橋梁で見られた.隣接上部工相互の桁高が大きく異なり,上下部工が衝突した場合,パラペットが損傷し落橋する恐れがある.本稿では,鋼単純上路式トラス橋と両側の連続コンクリート橋が橋脚上で掛け違えている橋梁を対象とした,衝突回避のための非線形動的解析による耐震補強工法検討結果を報告する.支承条件の変更や橋脚剛性を実施し,多点固定やRC巻立て補強により橋梁の剛性を高め上部工の移動量を抑えることと,隣接橋との固有周期差を小さくすることを組み合わせることで,衝突を回避した現実的な耐震補強を行うことができた.

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