令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

土留め(2)/建設環境

座長:宮田 和(清水建設)

[VI-130] 既設構造物を利用した土留めの施工実績

〇藤井 信宏1、渡邉 洋介1、林 雅人1、富木 卓1、川上 幸夫1、今中 小夏1 (1.鹿島建設)

キーワード:グラウンドアンカー、粘性土、仮設の合理化

千里浄水池更新工事(新2号池)は、既設の地下浄水池(有効容量32,000m3)を解体・撤去したのち、新たな浄水池(有効容量16,000m3)を構築する工事であり、RC構造である既設浄水池の一部を残置する計画であった。本工事では、残置するRC躯体の頭部をグラウンドアンカーで固定することで、土留めとして有効利用した。本稿では、既設躯体が土留めとしての耐力を有することの確認、粘性土でグラウンドアンカーが定着可能であることの確認、既設躯体とグラウンドアンカーの一体化の方法といった課題を克服し、施工を実現したことを報告する。

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