検査技術・診断(2)

[VI-277] Construction of suspension bridge hanger rope image inspection system (image acquisition and non-destructive inspection)

〇Yoshio Akashi¹, Kazuya Ogawa¹, Kazuki Nishikawa², Sadanori Shiiki³, Hiroshi Takeda², Jousei Kondou⁴ (1.Bridge Engineering, 2.Tokyo Densetsu Service, 3.TOKYO ROPE MFG., 4.TOKYO SEIKO TECHNOS)

Keywords:Suspension bridge, hanger rope, maintenance, image diagnosis, non-destructive inspection, AI technology

吊橋ハンガーロープ（以下，「ロープ」）は，橋桁を吊上げ主ケーブルに荷重を伝達する重要な構造部材である．ロープの交換は容易でなく多大な費用を要するため，健全度を適切に把握し維持管理費用の縮減を図る必要がある．しかし，ロープは主ケーブルから橋桁に展開され，全長にわたる近接が困難である．本稿は，ロープ表面を高精細に連続撮影できる画像撮影装置に非破壊検査装置を組込み，点検結果を定量的に評価可能なシステムとして構築し，実橋での適用性確認を実施した．結果，点検システムは，画像解析（ＡＩ技術）によるロープ表面の変状分類も可能であり，ロープの効率的な維持管理に寄与するものと考え報告するものである．