令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

検査技術・診断(2)

座長:堀口 賢一(大成建設)

[VI-278] 永久磁石式全磁束法による非破壊検査

〇椎木 貞則1、近藤 城聖2、明石 良男3、西川 一基4、小川 和也3、武田 浩4 (1.東京製綱、2.東京製綱テクノス、3.ブリッジ・エンジニアリング、4.東京電設サービス)

キーワード:非破壊検査、全磁束法、橋梁、吊橋、維持管理、ワイヤロープ

インフラの老朽化が進む中、橋梁についても維持管理の問題がクローズアップされている.吊橋や斜張橋の主要強度部材であるワイヤロープ(以下、ロープという)の非破壊検査手法として全磁束法があり広く実用化されている.全磁束法はロープの腐食等による断面積減少を高精度で評価できる検査法であるが、装置質量が大きいこと、現地で大電源が必要なこと、電線巻付等作業準備に時間を要すことなど、検査現場での施工性は良くなかった.そこで永久磁石を用い、施工性を改善した永久磁石式全磁束法を開発した.この方法によれば、短時間で多くのロープの検査に電源を必要とせず実施できる.本報告は開発経緯や仕様、検査事例等を紹介すものである.

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