アセットマネジメント(2)

[VI-393] アンカー荷重に基づくグラウンドアンカー健全性評価事例

〇山下 英二¹、宮武 裕昭³、近藤 益央³、小出 央人³、西田 洋介³、酒井 俊典²、常川 善弘⁴、田口 浩史⁵、高梨 俊行⁶ (1.北海道土質コンサルタント株式会社、2.三重大学、3.（国研）土木研究所、4.株式会社相愛、5.日本地研株式会社、6.川崎地質株式会社)

キーワード：グラウンドアンカー、荷重、温度、相関、再緊張

アンカーの維持管理において，アンカーは地山の動きを示すセンサーとしての機能を有するため，作用する緊張力によりアンカーの健全性を評価することが可能であると考えられる。アンカーの健全性調査を実施し，緊張力が大きく低下し再緊張を行ったアンカー，および支圧板が設置されているのり枠部に欠損が見られ緊張力低下したため定着部の補修を行ったアンカーの2箇所を対象に，アンカー荷重および温度の計測を行い，アンカー荷重に基づくアンカーの健全性評価を実施した。支圧板補修後のアンカー荷重は温度に追随した変化を示すとともに，アンカー荷重と温度との相関は高い値で推移しており，アンカーはおおむね安定した状況を確認した。