令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

港湾・海洋・河川構造物(1)

座長:中村 広規(大成建設)

[VI-60] 東京湾第一海堡調査から考察する明治期のアスファルト防水技術

〇永原 篤1、平戸 利明1、野口 孝俊2 (1.東亜道路工業、2.国土交通省関東地方整備局)

キーワード:東京湾第一海堡、防水材、明治期、常温回収方法

東京湾第一海堡は,明治初期に東京防衛を目的として東京湾口部に建設された海上要塞の一つである.この第一海堡は,1890年(明治23)12月に竣工した.海堡は,軍事施設であったため構造物建設後は,砂等で覆土され地下構造物となっていた.この構造物には,コンクリートや煉瓦が用いられており,その外壁部には,防湿・防水を目的として黒色の粘稠材料が塗布されていた.本報告では,竣工から約130年が経過した第一海堡の防水材について現況・文献調査および化学分析結果をもとに考察を行った.その結果,防水材には,秋田県豊川油田産の天然アスファルトが使用されていた可能性が示された.

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