[VI-38] 断層の影響を受けた不良地山のトンネル掘削(施工経過報告)
キーワード:トンネル、地山強度比、不良地山、断層、凝灰岩、早期閉合
中尾山トンネルは、全長1,428mの道路トンネルであり、全線において一軸圧縮強度が1~3N/mm2で、地山強度比が2以下の軟弱地山が分布し、設計支保パターンは坑口部を除く約90%がDⅡである。その為、前方探査ボーリングを実施してトンネル掘削を進めていた。しかし、事前の地質調査で確認されていない、断層を伴う凝灰岩、強風化頁岩がトンネル断面に出現し、切羽の崩落、支保の変状および大変位が生じた。対策として、補助工法による切羽安定対策、支保のランクアップ、早期閉合を実施した。早期閉合はストラット・インバート吹付けを切羽離れ1D以内で行った。これらの対策により、安定した施工を進めることが可能となった。
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