令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

建設マネジメント(2)

座長:永田 尚人(熊谷組)

[VI-415] 施主の先行使用から生じた問題にみる海外工事管理の一考.“紛争処理条項に準拠した訴訟を通して”

〇酒井 照夫1 (1.前田建設工業㈱台湾出張所)

キーワード:海外工事、先行使用、メンテ開始(瑕疵期間)、通車、紛争処理条項

日本のゼネコンが、海外工事を本格的に受注し始めてからすでに50年以上が経過している。しかしまだ契約に基づく仕事の進め方の理解が不足しているために、十分な利益を得られていない事例が多い様に思う。ここでは、先行使用の事実があるにも関わらず、瑕疵保証期間(メンテ期間)が開始できない現場において、紛争処理条項に従って損害賠償を求めている事例を紹介する。最後に、契約の正しい理解をベースに、常に自らの利益を守るための主張(交渉)をする事が海外工事利益確保の唯一の対応策であると結論づけている。

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン