建設マネジメント(3)

[VI-620] ICT技術を用いた人と重機の接触災害リスク低減システムの開発

〇土谷 勝也¹、奥田 悠太¹、藤井 曉也¹ (1.清水建設株式会社)

キーワード：接触災害防止、Safety2.0、ビーコン、情報通信技術、協調安全

トンネル工事で掘削した土砂を搬出する「ずり積み作業」では，掘削面近傍の空間で大型重機が繰り返し移動する為，ひとたび事故が起きれば重篤災害に直結する．そこで，「Safety2.0（協調安全）」という新しい安全の概念を現場に導入した．Safety2.0とは，ICT（情報通信技術）を活用し，人・モノ・環境が情報を共有し，協調して安全を確保するという概念である．本稿で取り上げる人と重機の接触災害リスク低減システムは，ビーコンシステムと警告照明システム，AI搭載人検知カメラを組み合わせ，トンネル掘削作業の中でも危険とされる「ずり積み作業」において人と重機の接触災害リスクを低減する為のシステムである．