検査技術・診断(6)

[VI-570] Development of a self-propelled phased array ultrasonic flaw detector for steel finger joints

〇Tatsuya Gomi¹, Naoto Yagi², Norihiko Shibata¹, Katsunori Ikeue², Hiroyuki Sanpei² (1.Central Nippon Highway Engineering Nagoya Co., Ltd., 2.Mitsubishi Hitachi Power Systems Inspection Technologies, Ltd.)

Keywords:Phased array ultrasonic testing, Steel finger type expansion joints, Fatigue crack

鋼製フィンガージョイントに疲労き裂による折損事象が発生した．疲労き裂はフェイスプレートの下面から進展するため，従来は超音波探傷試験によりき裂調査を行ってきた．しかしながら,き裂の検出精度は調査員の技量や作業時間の影響を受け,き裂の検出記録は代表的な探傷波形に限定されたものとなり，き裂の全容把握やトレーサビリティの確保が困難であった．そこで、鋼製フィンガージョイント調査の高度化・効率化および現場作業の安全性向上に寄与することを目的として，フィンガー基部に発生する初期き裂を機械的に3 次元で捉えることができる「鋼製フィンガージョイント用自走式フェーズドアレイ超音波探傷装置」を開発した．