令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

施工技術(6)

座長:山口 哲司(熊谷組)

[VI-615] 各種防錆剤の防食効果と鉄筋引抜き耐力に関する実験的検討

〇中村 隆一郎1、向 俊成1、芦澤 良一1、柳井 修司1 (1.鹿島建設株式会社)

キーワード:鉄筋防錆剤、暴露試験、引抜試験、付着強度

大規模な土木工事では次工事の着工までの間に先行工事部の鉄筋が外気や風雨に曝されるケースが散見される.このような場合,鉄筋の腐食を防ぐ方法の一つとして鉄筋表面に防錆剤を塗布する方法があるが,大気中に長期間暴露される鉄筋を対象とした防錆剤の効果に関する研究は少ない.本検討では,市販されている防錆剤を塗布した鉄筋の腐食状況の観察およびコンクリートとの付着強度の測定を行った.その結果,本検討の範囲では塗膜型の防錆剤は鉄筋表面に変状が現れるまでの期間は長いが,付着力が低下する傾向があること,錆転化型の防錆剤はこれとは逆に表面の変状が半年程度で生じるが,付着力が比較的大きくなることが確認された.

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