令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

リニューアル(11)

座長:津野 究(鉄道総合技術研究所)

[VI-754] 鉄道トンネル中央通路に対する埋設型点状流電陽極工法の効果持続性と耐用年数に関する検討

〇鈴木 大樹1、湯淺 康史1、北里 龍馬1、鴨谷 知繁2 (1.西日本旅客鉄道、2.ピーエス三菱)

キーワード:鉄道トンネル、中央通路、維持管理、流電陽極

近年,鉄道トンネル中央部の保守作業通路において,底版と側壁との境界面に漏水が侵入し,境界面近傍の鉄筋が腐食して側壁が傾斜する事象が確認されている.現在,傾斜した側壁に対しては取り換えを行っているが,大規模な工事となり経済性に課題がある.そこで埋設型点状流電陽極工法に着目し,実構造物における試験施工を実施した.本稿では,約600日の追跡調査から,腐食抑制効果の持続性や範囲,陽極の耐用年数について検討した.その追跡調査の結果,電解質にLiNO2を使用した陽極を450mmピッチで配置することにより,持続的な腐食抑制効果が期待でき,約40年の間,取替えが不要と推定された.

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